第2回 絵手紙で伝える四季
二十四人の二十四節気 展
日時:2024年6月3日(月)~11月29(金) ※土日祝日休館
二十四節気とは、一年を春夏秋冬の四つに分け、さらに六つに分けて、時節をあらわす名称をつけたものです。
時節ごとに旬の食べ物を楽しんだり、節気と密接な関わりのある年中行事や慣習は、全国共通のものから地域性の高いものまでさまざまです。
絵手紙を通じ、古き良き日本の慣習や生活の知恵などを見つめ直し、幅広く伝え残していきたいと考え、この展を企画いたしました。
全国から二十四人の絵手紙愛好家が出展する『二十四節気の絵手紙』を、ぜひ会場でご覧ください。
全国から二十四人の絵手紙愛好家が出展する『二十四節気の絵手紙』を、ぜひ会場でご覧ください。
2023 Gallery
※2023年に開催された展示より一部をご紹介します。
「絵と字と言葉のハーモニー」の虜になって30年になります。私の季節便りに役立っている二十四節気です。寒が明けても春まだ遠い立春の頃に冬の終わりを告げてくれるのが窓からの光です。飾りの小瓶にも春の色が……。 この言葉が浮かびました。
清明とは、すべてのものが清らかで生き生きとした春先の様子を表します。若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節の到来です。1994年入会し絵手紙年齢は29歳となりました。ありがとう感謝。
二十四節気は知っていたけれど『芒種』という言葉には、ほとんど馴染みがありませんでした。入梅の頃だとか。鬱陶しい季節ですね。それなら絵手紙で、爽やかな風を吹かせてみましょうか。梅雨を楽しんで貰えますように……。(日本絵手紙協会公認講師)
1951年栃木県生まれ 絵手紙歴27年。地域の小学校や高校に参入したり、農家民泊では海外の方と絵手紙をかいています。海外の方は、日本の四季の移ろいを大変喜んでくださいます。今回の展で、私もあらためて我が国の四季を深く感じたく考えています。
初めて「郁子」を見て、聞いて、知った日、すべすべお肌はほんのり色づいていて手にずっしりと……。初夏に咲くというお花はどんなにか美しいことでしょう? いつの日にかお花もかいてみたいと思いながら、なかなか出会えずに。
父・広瀬秋夫に従い絵手紙を始める。55才の時、くも膜下出血で倒れ、一度は寝たきりとも言われたが、毎日絵手紙をかくことを「生きる証」とした。この絵手紙の中に別世界を楽しんで生き始めた私がいるのです。
草木の芽吹きも遅い東北では、春に寄せる思いは格別です。雨水の節気は雪の下の山菜から始まり、北前船で賑わった港町から湯の町の雛街道は有名です。昔の藩主・旧家のお姫様たちが一年の眠りから覚め、色濃く鮮やかな雛文化を語っているようなお姿です。
私の住んでいる揖斐郡は、お茶の名産地です。天からの恵みの雨「穀雨」に濡れて、山々の緑は深く濃くなり、茶の木の新芽もぐんと伸びます。八十八夜に摘んだ茶葉は、アミノ酸が豊富で滋味です。新茶を飲み健やかに暮らし、瑞々しい絵手紙をかき続けたいものです。
流れる季節の中で、絵手紙をかいて二十数年。刻むような四季をじっくり感じ、つかみたいと思います。周りの人達ともっともっと楽しんで……。
山笑う、山滴る、山粧う、山眠る。風や雲の表情に、木々や草花の表情にそれぞれ四季を感じる。自然のリズムは美しく四季を教えてくれる。目で耳で口で肌でそれを感じる絵手紙は、四季を味わう最適なアイテムです。
地軸が23.5度傾いて生まれる四季。二十四節気のページをめくるように日々刻々と変化して行く時の流れ。その豊かな世界観を絵手紙で表現する「二十四人の二十四節気展」にお声掛けをいただき、「霜降」を担当することになりました、群馬の小林です。
この節気に入ると五感で春を感じられるようになり、じっとしてはいられません。私の地元では、梅や沈丁花が香り、鶯が鳴き始めます。季節の移り変わりを楽しみ、自然の小さな営みにも喜びを感じられるのは、26年間続けてきた絵手紙と仲間のおかげです。
1997年、絵手紙を始める。現在も絵手紙講座受講中(26年目)。立夏は孫のお祝いと、元気に過ごせることを願って、絵手紙をタペストリーや額に入れて楽しんでおります。
1950年(昭和25)福井県敦賀市生まれ。2015年10月から絵手紙教室へ通い、只今「おうちで絵手紙」の通信講座を受講中です。月刊誌は愛読書です。小暑は子どもたちにとってもうすぐ夏休みになるウキウキした時期です。
絵手紙と出会って26年。絵手紙で感動や喜び、辛い時は仲間の絵手紙に励まされました。秋の気配を感じる「白露」は私の誕生日。この機会に改めて学びたいと考えました。
桑畑に囲まれた家の前方に小高い山々、麓に古寺、銀杏の大木。日本原画そのもの。目をこらして時の移ろいを眺めたものです。春、れんげ畑でたわむれ、夏は川遊び、桑の実で唇を紫に、木の実拾いに落葉かき、四季を肌で感じてきた自然大好き人間です。
書棚に三百余冊の月刊絵手紙。多くを学び思い出も沢山あります。絵手紙列車で栄村へ、また、江戸期幟旗に魅せられたことなど、出会いや感動に世界が広がりました。人生百年時代にあと十年のわたし。手がき文化を大切にします。絵手紙に感謝しながら。
絵手紙と出会っていたからこそ、老いの82才元気でいられる。コロナ禍で籠っていた生活は季節の変化に疎くなっていた。そんな折、二十四節気の絵手紙と出会い自然の変化と向き合いながら楽しんでかくことができました。この度、花の春を届けられたらと思っています。
絵手紙と出会って30年程、季節らしさに目を向けることが生活の一部。二十四節気は季節行事の大切な指標。 「小満」には蓬を摘み下拵えをし、笹を取りに行き手際よく作る祖母と母。蒸して竿に下げられた笹団子と粽、台所を満たす笹の香りと共に思い出深い季節の行事です。
大暑の頃に生まれた私は、子供の時は夏が大好きでした。歳を重ねるに従って暑さに弱くなり、夏は苦手になりました。夏が好きでなかった母を思い出し、亡き母へ絵手紙を描きたい。
信州に嫁いで3年目に栄村へ転居し、絵手紙に出会いました。そして松本~上田へ。良き師と友・受講生に恵まれて24年。「感動をかたちに!」絵手紙の世界を楽しんでいます。『秋分』信州の美しい自然と新鮮美味な産物をモチーフに、豊かな秋をお届けします。
新潟の大寒は雪の中です。じっと雪の降る様子を眺めながら絵手紙を楽しみます。そして、大寒は私の誕生日でもあります。亡き母に感謝の日でもあります。日本の二十四節気の伝統行事など知らないことばかり。学び進んでいきたいと思います。